分譲マンション、賃貸マンション総合トピック

現代の住宅においては日常的に開けたり閉じたりする建具はやはりドア形式のほうがいい、ということになる。しかしながら室内の建具がすべてドアになっていくと、そこに、たんなる建具の形式上のちがいを超えた問題が生じる。それは、ドアというものは特別の防音性を与えなくとも、伝統的な室内建具である襖や障子に比べて、はるかに音をさえぎるから、家族がそれぞれの個室に閉じこもってドアを閉ざすと、家の中から人のいる“気配”が消えやすいことだ。

(参考情報)
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襖や障子はいくら閉め切ってあっても話し声がもれてしまう。(余談であるが、欧米では密談する時に”ドアを閉ざす”のに対し、日本では、時代劇などでよく見られるように、立ち聞きされないことを確認するために建具を開け放ち、あるいは取り外すのである)。この遮音性の欠如は、家族のプライバシーを奪うという点では、今の日本人の生活になじまないが、その反面、家族の話し声や、日常的なしぐさから発する物音が“気配”として家の中を満たしてきた昔の住宅のあり方は、自分の幼い頃のことを思い出しても懐しく、なにか捨てがたい良さがある。

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